全然期待せんと繁昌亭で可朝を聴く。横山ノックの前フ リからくすぐりの時間潰しと思いきやおもむろに『蜘蛛 駕籠』に。酔っぱらいの小唄が艶っぽい。落語定席には こんな芸人のアナーキーがほしい。優等生だけではねぇ。
<夏越の祓い>で穢れを浄め
6月末と12月末の神事。半年間の心身の穢れをきれい にして後半戦をがんばりましょう。この日は妖怪京都案 内人に誘われて北野天満宮。祝詞唱和、茅の輪くぐりで 異界旅行気分に。大象、最初の歌集名は『禊ぎぞ夏の』。
みんな<みな月>食べてはる
京都はやっぱし和菓子文化の街やゆうことがようわかる。 どこ歩いても<みな月>だらけ。店の有名無名かかわら ず大行列。6月30日に宮中へ氷室から氷を運ぶ儀式。 庶民は手のとどかない氷を<三角ういろう>にみたてた。
向田邦子の恋
久世光彦さんの追悼集をめくってたら向田邦子の『かわ うそ』がちらつきはじめる。突然昔買ったままの積んど く本『向田邦子の恋文』を思い出し、読みだした。遺品 の恋文。とっておくようなタイプにみえないだけに深い。  
焼いてマシュマロ、溶けてマシュマロ
ごまやんマシュマロのお目見え。白は金ごまペーストの 餡、赤はごまチョコ。ほにょほにょ、こそばしあわせ感 覚。 <一富士>へもっていったら、マシュマロを焼き 始めた。溶けかけがうまい。コーヒーに浮かべてもいい。
ケータイごまやん 始動
和田萬HP、毎日更新でごまやんスタッフがんばってア クセスはのびるのびる。せやけど最近の若い子はパソコ ンよりも携帯。こりゃいかん。やること早いでっせ。本 日スタート。カシャ、ごまやんが空からふってきま〜す。
江戸落語、聴くなら談春
あけっぴろげの上方に対して東京勢の暗さがしんどい。 この思いこみは喰わず嫌いにすぎません。廓の世界を性 と金でからめて緩急自在。現代ネタのクスグリを完全排 除。古典のワルに徹してるんやけど気づけば平成間抜け。
うなぎは三島にかぎる
三島の街を車で通過するだけでも鰻の蒲焼きの匂いがし ます。地元の噂をきいて『桜家』へ。白焼と蒲焼。むし あげて身がほろり。一口めはあっさリ。地酒は『牧水』。 お客は若い子も一杯。鰻屋だけでマクドがない理想の町。
太刀魚や富士の高嶺を切る沼津
桃雪亭歌仙、連衆五人。山頂かすむ富士眺め太刀魚のに ぎりつまんでの発句。露天風呂からあがって開始が4時。 バトル形式で敗者はご馳走を前に延々と作り続ける苦行。 36句巻きあげる格闘技が果てたのは深夜。ねむた〜い。 &nb