半跏思惟像 ・ 天寿国繍帳

鐘つけば銀杏散るなり建長寺 : 漱石
柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 : 子規

漱石が2ヶ月早く発表している。
鐘をつくとその響きで銀杏がバラバラ散る、
という因果関係がありそうだが、
柿を食ってもその時に鐘がなったのは単なる偶然で、
全く関係がない。
そのいい加減さがおもろいので、やっぱり子規の勝ち。

たまたま王寺へ出かけたついでに柿の法隆寺へ回る。
夢殿からすぐお隣りの中宮寺へ。

いまなら、半跏思惟像が独り占め。
天寿国繍帳も舐めるように。
最近のアート界は刺繍、テキスタイルのジャンルで
新しい才能がでてきている。7世紀、1400年の
伝統工芸の太い太い系譜がここにはじまる。