『狂うひと』 梯久美子

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『狂うひと
ーー 「死の棘」の妻・島尾ミホ』
梯久美子 著
島尾敏雄は異常ともいえる日記マニア。
妻、ミホもまた夫の死後も日記を書き続ける。

残された日記を詳細によみとり、
二つの狂気の塊をミステリーのように
開示していく。
あまりに凄絶で息が圧迫されてくる。
妻がキッチンで口笛を吹いていると怖くなる。

多動性症候群やアダルトチルドレンが
まわりに漂流している時代環境ですが、
自称<狂うひと>たちに是非ともオススメ。