マーク・ロスコの赤が彼岸をのぞく赤というなら、
南の赤は生命の源から光いずる赤、
あかむくれの魂の赤である。
ジャワ・ジャカルタの虐殺によって
あらかじめ失われた父となったその遺伝子には
「シユツサンイカガイカニナヅケシヤ」
の電報への返信を書くべく運命が埋め込まれている。
その意味でしとやかな<ファム・ファタール>である。
・ふめば肉体につたはるうおんうおん
桜花ふみしむ父踏むやうに : 南輝子
『WAR IS OVER! 百首』
歌集出版と同時に個展スタート。
5・6〜5・18 @ギャラリー島田