歌集『医局の庭』 : 菊野恒明 

「階段をのぼりてここに来たるかなくだりて来たるとも

思いけり」「わずかなる余白のごとき窓あれば双眼鏡を

医局に置きぬ」。巻頭二首が睡眠前の脳に残ったせいか

目覚めに読み継ぐ。花腐しの雨をみるような年齢がある。 

菊野恒明 http://kitanoikyoku.web.fc2.com/