木下晋さん、嵐のごとく現れて

いつもいつも早朝であろうと、
台風21号のように現れて
台風24号のごとく去っていく、
木下晋さん。

新たに高校・美術と中学・道徳の教科書に、
さらに今年の小林秀雄賞『 超越と実存 』装幀に、
世沙弥コレクションの鉛筆画『合掌』が
選ばれました。うれしいですね。

いつもながらのハイテンション。
人類の実存と社会正義の軸はゆるがず、
口から血まみれの匕首を吐き出す如き、
過激でとどまるところを知らぬ毒舌。
凄く神聖で、慈愛に溢れ、自他に厳しく、ストイック。
それが終始眉毛を下げて、にこやかだから、困っちゃう。
聴衆が大象一人ってなんて贅沢。