石川九楊の書:
凶器を喉元につきつけるように挑戦的。
書は美術だ、といってしまえば書を眺める気分は楽。
しかし、書はできあがったかたちではなく、
筆触の過程を鑑賞する芸術だという。
『石川九楊源氏物語書巻五十五帖』はカンディンスキー
かクレーの絵のようにながめるしかなかったが、今回の
『書く』を読了してみると、なにやら源氏物語の読みがユ
ーモアの色合いを帯びてきた。
ちなみに、<漢字>に対して<かな>こそが日本文化の
真髄だと思うが、それがなぜ<仮名>、仮りのものとなっ
て放置プレー状態なのか?誰もおこらないんでしょうかね。
『書くー言葉・文字・書』
http://books.yahoo.co.jp/book_detail/AAY60412/
『石川九楊源氏物語書巻五十五帖』
http://www.honya-town.co.jp/hst/HTdispatch?nips_cd=9983847965