10/31
この世をば どりやおいとまに 線香の 煙と共に はい左様なら : 十返舎一九
〜辞世 1831
10/30
耳に血の集まるときを鰯雲 : 曽根毅
10/29
飛行士の足形つけてかがやける月へはろばろ尾花をささぐ : 香川ヒサ
〜旧暦九月十三日を十三夜
10/28
人間を撲つ音だけが書いてある : 阿部青鞋
10/27
果てしなき真闇の宇宙(そら)に生き生きと地球の草の緑輝く : 若田光一
〜2度目の宇宙飛行で詠める
10/26
秋の夜を打崩したる咄かな : 芭蕉