『愉悦の蒐集 ヴンダーカンマーの謎』
15世紀から18世紀のバロック時代の蒐集マニア。
天球儀、甲冑、ワニの剥製、貝殻など、正当な骨董美術
としての評価基準ではなく、一風変わったものならなんでも
というところが、ガラクタ同然。
ヨーロッパの博物館にはこれらの名残があって、その空気を
すうだけでもうっとりとしてくる。
日本では、しかめっつらした茶人や高等な骨董趣味しか
価値を認められへんので、ホラ貝やアイヌの衣装なども
セックス秘宝館の片隅におかれてる。
この本で場所がわかったので、
<ヴンダーカンマー>だけをたずねる旅をしてみたい。
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◆現存するヴンダーカンマー
①アンブラス城 :オーストリア
②フォルヒテンシュタイン城 :オーストリア
③クレムスミュンスター修道院:オーストリア
仏・独、ほかもあるがオーストリアが
圧倒的に多い。