彦根の街並みは江戸末期から近江商人が支えた
文化の香りが残る。
小春日のあたたかな一日を
琵琶湖ビエンナーレのアート巡り。
死ぬにはもってこいの日、ではないが、
芸樹鑑賞にはもってこいの日。
JRから近江鉄道に乗り換えて二駅。
彦根口にうまい蕎麦屋あり。
くるみせいろそば。
少しとろみを帯びた琥珀色のつけだれ。
蕎麦は思い切ってだぶんとつける。
口中にまづクルミのローストした香り、
後を追いかけて穀物の蕎麦の香り。
思えば、胡桃も蕎麦も晩秋の今、収穫したばかり。
最高の旬の出会いに感謝。
『文久蔵』この12月末をもって閉店、とある。
この蔵は元は日本生命創業者の持ち物。
生命保険業も元を辿れば近江商人と知る、
そんなこんなの蕎麦食い道中でした。