矢野太昭さんは硝子のほかにフレスコ画も描いている。
その先入観をなしにしても矢野さんはまるでジヨットの
絵の人物のようだ。
作り出す硝子もいままでみたことがない古代の浪漫と風雅
を醸し出している。
硝子技法はきいてもわからない。
モザイクガラス、コアガラス、吹きガラスの三種の技法が
あわさっているようです。古代ガラスと吹きガラスが混在
していたであろう紀元前後にごく短い期間在ったのではないか。
そんな悠久の時間をたぐりよせて、硝子を生み出すのだから
注いだ水に馥郁たる香りを感じてもなんの不思議もない。
今宵の水はあ~まいぞ。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
◆海がどれほど広いかを知らず泳ぎ出しました。
力つきたら溺れるだけ、なんと厳しくも面白い
人生であるか / 矢野太昭