花火の興奮冷めやらぬ『世沙弥』に
ギタリスト古川さんがアコースティック1本で登場。
真夏の夜のライブは、ふるえるような旋律ではじまった。
たちまちに、銀河から清涼な風がまいこんだようになる。
10人だけにとどくギターの響き。
こころの襞をひとつひとつ柔らかな指先が撫でてゆく音のさざ波。
ほかの楽器には換えられない、ギターにしかない潤いがある。
今宵だけは熱帯夜から解放され、真夏の夜の夢は甘美な果実
の香りにみたされるはず。
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◆「アルハンブラ宮殿」はスペイン、グラナダのイスラム教の宮殿。
名曲「アルハンブラ宮殿の思い出」のトレモロ奏法は、
この宮殿の果樹園をめぐるせせらぎをイメージしたものだとか。