漆の獣性を帯びた挑戦

亀谷彩ーハレノグ
亀谷彩ーハレノグ

漆は伝統工芸のなかでも完成度が高いジャンル。
禁欲的であり、容易に変容を許さないムードがある。

それが、亀谷彩の手にかかると、たちまちに野性味を
帯び、胸騒ぎのするアートとなってたちあがってくる。

『ハレノグ』。ハレは祭りであり、戦いである。
漆が獣の毛皮と合体する。鹿の角とせめぎあう。

縄文の発散するエネルギーの系譜を漆に発見する
ことは快い刺激だ。