旅が暮らしになる脱力系新婚生活

ゴマ栽培の出張でスーダンにいったとき、
みはるかす、荒漠たる砂漠のド真ん中で
タイヤがパンク。オーマイゴッド!
なんのこたぁない、運転手は長い民族衣装の中から
おもむろに携帯電話をとりだした。

『遊牧夫婦』は世界中を旅しながら、それが
そのまま暮らしになる新婚生活の実録。
スタート。オーストラリアで半年間イルカとすごす生活が
ごくすんなりとはじまる。

小田実の『何でも見てやろう』、沢木耕太郎の『深夜特急』。
ボヘミヤンにあこがれ、デラシネを指向し、煩悶葛藤した時代から、
世界漂流のライフスタイルは大きな変化をしたもんです。
そういや、むかしテレビで兼高かおるさんが
毎週世界中を旅して、みんな夢のようだとあこがれてた。
旅が永遠のあこがれであることは、今も変わらない。

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◆旅の中を生き続けたい。
  そう思い、結婚直後に仕事はないまま、
  ぼくらは二人で旅に出た。 / 近藤雄生