姜 尚中の印象がガラリと変わった

姜 尚中が『母』というタイトルの本をだした。
テレビの政治討論で冷徹なロゴス的人物が
なんで『日曜美術館』に抜擢されたんかわからんかった。
芸術系番組でも際だって個性を発揮してるようでもない。
その彼の自伝小説には、ギャップが大きくおどろいた。

同年生まれで、同じ大学同じ学部であるから、
20歳の季節を同じ空間ですごしていたはず。
その頃、永野鉄男から朝鮮名”姜 尚中”に。
生き方をかえた。

『母』はいきいきとした熊本弁で朝鮮人家族の肖像が語られる。
新幹線の開通で、熊本における朝鮮人の歴史が抹消される
ことを懸念してこの小説を書いたという。

来週から『日曜美術館』を観るたのしみがふえた。

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◆「オモニたちは、昔からの仕来りば守ることで、
  何とか日本でも生きていけたと。もうこれからは、
  ニホンも、チョーセンもなか時代になるど。」