2チャンネルの<名無し>

匿名批評は丸腰の相手を撃つ西部劇の悪人以下、といったのは
誰だったか。
内田樹は『街場のメディア論』で<名無し>発言で深いとこ
ついてる。
~標的にされた人を傷つけるだけではなく、名無し発信者自身を損なう。
その人は「私が存在しなくなっても誰も困らない」ということを
堂々と公言していることであって、それは<私は存在する必要のない
人間である>いう結論を導いてしまう。
そのような名乗りを繰り返しているうちに、その「呪い」は
弱い酸のようにその発信者の存在根拠を溶かしてゆく。

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◆人が「無意味」だと思って見逃し、捨て置きそうなものを
 「なんだかわからないけれど、自分宛ての贈り物ではないか」
 と思った人間は生き延びる確率が高い / 内田樹