宮本常一の生き方、思想、歩き方に
ついていこうとする男たちが周りに何人かいる。
奴らはクセ者で変わり者だが骨太で魅力的だ。
『宮本常一が見た日本』佐野真一。
佐野の眼をとおして、あらためて宮本の目線を
教えられ、己の白内障の進行を恥ずかしく
確認することになった。
佐渡の鬼太鼓や周防の猿まわしを復活させてのも
宮本の力である。地方町おこしや離島救済には
「ものほしげな観光はするな」。
市場優先社会の汚染がすすんで、すべてが
<ものほしげ>で下品な日本になってしまった。
「人間は伝承の森だ。人間に向かって歩け、伝承者になれ」
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◆女房は亭主のそれにひかれ、亭主は女房のそれに
ひかれるもんであります。たとえ馬鹿でも、女の
ものがよければ男と女とはなれるものではありません。