『文楽徘徊』鈴木創士

満月のグッゲンハイム邸。
季村敏夫と鈴木創士のトークを聞いてから、
少し遠ざかっていたフランス文学の香りのようなものを
そろそろ落ち着いて振り返ってもいいかな。

まずは、異色の切り口から
『文楽徘徊』鈴木創士
2012~2018 国立文楽劇場の
『文楽かんげき日誌』の不定期連載
民衆芸である文楽を生身の大坂庶民の姿勢で。
住太夫、寛治、勘十郎、あたり。
近松は無い無いづくしのリアリズム。
人形が何だか得体の知れないものであるとしても、
人間の舞踏は、どれほど美しく、どれほど恐るべくものであっても、
調子っぱずれなものです。