楠見朋彦が歌集『神庭の瀧』を上梓。
『玲瓏』の結社仲間であるが、かれはすでに
芥川賞候補にもなった小説を数編を書いている。
処女作である『零歳の詩人』。
煮え滾る言葉の氾濫で旧ユーゴの内戦下の世界を
えぐりだす才能に驚嘆したことをおもいだした。
<私は夢と幻の歌ばかり書いてきた。
そして短歌の儚さが、夢や幻と実によく親和
することを知った。>とあとがきにある。
小説と短歌を明確にかきわけている。
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◆かなしみもピークを過ぎて
桜肉とほる咽喉もとだけは明るい
/ 楠見朋彦