大阪料理の神髄は<始末>

始末せなあかん。親父の口癖でした。
節約。ケチ。たいがいそのへんまでの回路で、
<始末の料理>の精神をうまいこと説明でけへん。

始末とは、始めと終わり。つじつまがおおて、
そろばん勘定ができていること。
安い魚でも食べられへんとこがあったんでは始末にあわん。
値段が高おても頭からしっぽまで丸ごと食べ尽くせる鯛を
買う方が、始末の料理といえる。無駄が無い。
これこそ大阪料理。
大阪食文化大全
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◆大阪の商売は口約束。
 人物を信用した上での口約束。
 商談がまとまれば茶屋や料理屋で一緒に
 飲み食いして、最後に手合わせ(手打ち酒)を
 くみかわす。それが商習慣。