冥途の飛脚

「封印切の段」
千歳太夫が語りはじめる床の
奥の暗がりに凝っと人影。直立不動。
碩太夫だ。表情は見えないが
師匠の芸を吸収し尽くさねばならぬ
という執念が暗闇の中でも窺える。
逞しい若手の出現だ。

「淡路町の段」
勘十郎の<羽織落とし>の芸が身に沁みる。

#冥途の飛脚
#淡路町の段
#みをづくし難波に咲くやこの花の
#羽織落とし
#封印切の段
#千歳太夫
#碩太夫
#一度は思案二度は無思案三度飛脚
#戻れば合わせて六道の冥途の飛脚と