<遊行一句 −2025> 2025/06/01~06/05

06・05

喉にある私の窪み 最後まで関西弁はうつらなかった : 土居文恵

 

06・04

動く葉もなくておそろし夏木立 : 蕪村

 

06・03

一滴がひらたい石の床に落ちそれが聞こえるくらいに孤独 : 工藤吉生

 

06・02

夏蒲団めくりて父よ話がある : 杉浦圭祐

 

06・01

内側からふれてくる手はこばめない見覚えのある夜の雨の木 : 魚村晋太郎