いくたまさんのまわりはラブホテルばっかり。
キタの太融寺のぐるりかて、ぎょおさんのファッションホテル。
全国に寺内町はあちこちあって、近くには
艶っぽい花街が必ずありました。
古今東西、性と死はつきもん。
死ぬ死ぬといいながらいってしまうか
いくいくといいながら悶絶するか。
私鉄で30分もいけばけっこうな田舎。
寺町、花街そろおたところ。
そんな街にも訪おて値打ちの料理屋がある。
50年も前には色街で一杯飲み屋。
街もきれいになってお店もお行儀よおなった。
素直に育った息子が修業先から戻ったら、
看板かえて、しつらえ自慢。
割烹や蕎麦屋にけっこう多いパターンで、
おやじさんと息子のそれぞれの関係を
我が身になぞって想いつつ、杯かさねたら、
しみじみ酒がしみわたる。
早い内から飲み始め、ゆっくりからだが赤こおなる。
むかしのおひとは、これから悪所にくりだすか。