・滝の上に水現れて落ちにけり : 後藤夜半
・滝落ちて群青世界とどろけり : 水原秋桜子
滝は不思議なパワーがある。
横尾忠則の若いデヴューしたてのころのエッセイ集
『未完への脱走』がどういうわけか本棚からこぼれでてきた。
最近ツイッターでも身近にかんじてるし、読みかえしてみた。
40年ほど前の”時代の寵児”のとんがったものいいがあふれでてくる。
のちの<画家宣言>もすでに滲んでる。
その横尾がモチーフにしたのが<滝>というのも、おもろい。
胡麻の買い付けでパラグアイ出張にいった。
当然のごとく、イグアスの滝観光をすすめられた。
だけど、いわゆる名所観光に興味がなかったので
メノニータという宗教移民の村に接触する方を選んだ。
2回目にパラグアイ出張。このときにはじめて
世界最大の滝、イグアスを体験した。
これは、想像以上に興奮した。
巨大な水の交響楽を球形の虹が乱舞する。
滝は人間を超えた神々の領域である。
日本であれ、世界であれ、宗教をこえたなにものかが
存在する。