織物のような硝子皿に、新涼のレシピを

巨大な岩がいまにも落ちそうでおちない。
硬い鋼鉄が柔らこおになってぐにゃぐにゃ這いまわってる。
ちぎれそうな紙なのに、かっちんこっちん。

形よりも素材そのものが、常識とひっくりかえったときに
うれしくなる。

ガラスのような陶器。
紙のような磁器。
皮のような漆。

布のようなガラス。
上野ツカサの硝子は、繊維そのもの。
絣や紬の織物の質感がつかうものを刺激する。

日本の古代色のはかなも再現されている。
繭のようにくるまれるような白も見事だ。
単色の長皿や複雑な織物形式の作品が展示されていた。
わたしは、繭白と古代色の2色のシンプルな組合せが
是非ともほしいとおもい、特別にお願いをした。

できあがったお皿で料理を提供できるのが喜び。