『フライトプラン』。
解せない映画で頭の隅っこの塵がとれません。
ストーリーは強引でがさつ。
それはよくあることで、サスペンスがあればいいんです。
気になるのは、アラブ人への偏見をモロにだしている点。
当然に根拠のない喧嘩をふっかけて、ラストに念押しで
アラブ人を無視。
制作はディズニーの映画部門。ということはアメリカの良識を
代表する企業ですね。
このアラブエピソードはささいな脚本ミスなんてありえませんから、
隠れたアメリカのメッセージとしてこの映画があるわけです。
それでは、どんなメッセージか?
9.11を忘れない。アラブのやり方を許せない。全アラブ人は
その覚悟をして、アメリカで生活しろ。
これがひとつ。視点をかえれば、
このようなアメリカ人の態度は、根拠のない人種差別、
偏見、傲慢であり、恥ずべき態度である。
それを反省し、アメリカ人に考え直しましょう、とうながすために、
主人公にこんな言動をとらせている。
どちらともとれる。
ここまで書いて、やはり後者はありえない。
9.11のアラブの攻撃に対するアメリカ良識の見解を
隠しテーマにしているとしかかんがえられない。
そのために、娯楽を装って
飛行機サスペンスをつくったんでしょう。