榎忠展 ~聖地創生、そして解体

『榎忠展』 ~兵庫県立美術館

*「美術館を野性化する」
*銃をならべ、大砲発射。
*頭髪から陰毛まで全身半狩り。

さきにはいってくるデーターでおおよその想像ができる。
兵器フェチでないし、機械オンチやし。
気乗りしない。

ところが、ところが
会場にはいったとたん、ホンモノ、イケル、スゴイ。
つきうごかすものがあります。
薬莢の大量の廃材の山としたマッスの迫力や
一個一個の造形の美の再発見。
公園、工場を発表の舞台とし美術館を拒否した
活動のバイタリティ。キリがないのでまず3点。

①<BAMBOO CANNON:竹銃>
現代アートと伝統工芸がとけあって
100倍濃縮して、100年時空を経過した美しさ。

②大磁石で大量の金属片をすいあげる作業
~兼正興業でのビデオ
日常作業がアート以上の美となる現場。

③<RPM-1200>
メタルの廃材での都市設計。
増殖しつづけ、おおきな部屋を占拠している。
偉大なる聖地。荘厳さにひれ伏す。
会期が終われば、解体され消滅する。
神話の創生を見守るおもいすらしてきます。

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【タイム食首】 本日はすべてが可能と思いながら
なにもしないで麺をゆでている : 町田康