石のモニュメントの制作依頼

世沙弥の庭は荻野寿也さんの設計です。
樹木を自然の山にはえている姿にいかしているので、
狭いスペースですが、山深い風情があります。
とても自然。ですがここになにか立体アートがほしい。

ひょんなことから、まだ若い石の彫刻家と出会いました。

巨大な石のモニュメントというのが魅力的です。
石はいきものだとおもっています。
光に、風に、雨に、敏感にときにあふれんばかりの元気と
ときにしなやかなエロスを発散します。

世沙弥全体に<曼荼羅>をイメージしています。
それの中心シンボルを今回の作品に期待しています。
テーマである<ユーモアとエロス>はいうまでもなく、
表面的な笑いや性ではありません。
生命体としての根源的な因子です。
たとえば、羊歯類の増殖にも、月の満ち欠けにも
ユーモアとエロスをかんじます。

黒御影『胎』。
まさに胎蔵界曼荼羅。
地球の層からうまれた石で、宇宙にむかうパワーを
テーマに、自由につくってください、と依頼しました。

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【タイム食首】
おつまみはそなたの乳首でよいなどと
言いてつまみぬひょいとばかりに : 石田比呂志