坪内好子の版画展

坪内好子さんの個展が天満の八番館画廊で。

ちょうど今、サントリー美術館で南蛮美術をやっています。
あの金屏風を背景にした異国情緒が坪内さんの
版画に色濃く漂う。たづねると、
学生時代にあこがれたのは、川上澄生の世界で、
最近海外留学したのは、チェコ。
やはり、日常空間からすこし時間差のある空気感がありますね。

王国というシリーズは気球や帆船が幸せの国にむかって
ただよっていきます。
ヨーロッパでは幸福を呼ぶ白豚がたびたび登場します。
ここではない幸せにむかって、気高くうつろう時間。
シンプルに画面いっぱいに一本の樹。柑橘の実が
みえかくれしている版画が12月の聖なる空にぴったり。

この10月に『ラ・ペクニコヴァ』というビストロを
ご主人がオープンしたばっかり。
彼女も手伝ってるそうですよ。

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【タイム食句】
流木を焚き寒鰤の夜が来る : 角川春樹