『芸術の蒐集』
書いたのは、ウンベルト・エーコ。
ショーン・コネリー主演で映画にもなった『薔薇の名前』で
有名になった哲学者。
とんでもない本です。
『美の歴史』『醜の歴史』の三部作ですが、
このおもろさは、順をおって美術品の
紹介、解説をしている類のもんではありません。
リストマニア、蒐集マニアをぞくぞくとさせる内容で、
文芸、美術をとんだりはねたり、
ダンテ、ジョイスから現代アートの怪物、ダミアン・ハーストまで、
世界の構造を自在にあそびまくるんですね。
むつかしい概念はいりません。
図録をくりながら、文章やリストに寄り道することの
昂奮がいっぱい。
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【タイム食首】
食べることの喜びさえも食べようと食卓に水をたっぷりと置く
： 小島なお