寒仕込み、寒紅、寒卵

木曽に引っ越した蕎麦屋『てる坊』が
けさはこんな雪です、とメールで写真をおくってきた。
雪見障子をあげて一献、なんてかいてある。
ああ、そうか雪見障子が生活にいきてるんや。

21日は大寒。
二十四節気の死んでしもた言葉は、
ずばり季節の実感。美しい言葉を
俳句の年寄り世界にとじこめんと、
もっとケータイ言語にいきをふきかえしても
ええのに。

<寒仕込み>いかにもお酒がおいしそう。
この時期は雑菌が少なくなるから
寒の入りから節分までのこの期間に作業をするわけです。
お味噌も自家製をつくる人は寒仕込み。
<寒紅>なんて、ちょっとエロっぽくて。
<寒卵>を口うつし。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【タイム食句】
あんかう(鮟鱇)や孕み女の釣るし斬り : 夏目漱石