アール・ブリュットで解放のドア

『アール・ブリュット』~兵庫県立美術館。
なんのこっちゃ。
デュビュッフェがいいだした
<生の芸術>というカテゴリー。
美術教育とは一切関係なく、
精神治療のなかで描かれた絵。
裸の大将の山下清がわかりやすいでしょう。

『天空の赤』という映画が上映されています。
何人かのアール・ブリュットが紹介されていて、
ヘンリー・ダーガーなんかは最近よく紹介されていますね。
すごい少女世界が展開しています。

そんな予習がなくても、
今回のアーティストである、ブルニーの芸術には頭脳を戦慄させるる
ぞわぞわ感度満点です。

世にでるまでに<アール・ブリュット>のくくりは必要ですが、
受け手側には精神障害云々の予備知識は意味ないでしょう。
草間弥生、田中敦子などもつきあげてくる衝動の領域は
おなじものです。
似たようでしかも全く異なる世界がたちあらわれてきます。
しばりの多い者には、それが解放へのドアとなるのでしょう。

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【タイム食句】
佳き人と悪しきもの喰ふ朧かな : 齋藤朝比古