金環食、定型幻視論、原発

金環食がことしの5月21日におこります。
日食は中国やインディアンの世界では不吉なものと
忌み嫌われています。
あやしく不思議で美しいフォルムに、むしろ善きことの
前兆を感じるのですが。

「短歌という定型短詩に、幻を視る以外に何の使命があろう」
これは塚本邦雄の断言として有名です。

「日常の経験、常識的現実世界をただ信じる、幻想することを
邪悪視するだけのリアリズムならば、日蝕を見て災厄の到来を
予想するインディアンの方が、むしろ一歩進んでいりと、ぼくは
言いたい位です」。
<見えるもの>というサブタイトルでこう書いてもいます。

リアルと幻想。具象と抽象。
とっくにかたずいてるんですが、うっかりすると
足をすくわれます。
原発は、
見えるものですか?
見えないものですか?

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【タイム食首】
にんにくの白いお尻を割りてゆく僅かな、まごうかたなき、ちから
: 佐藤弓生

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