成田童夢のオリンピック

成田童夢。
スノーボードでトリノオリンピックにも出場している。
予選落ちしたとたん人格のバランスを崩した、という。
その告白がオタク、サブカル世代の象徴に映り、
う~~ん、ちゃうなぁ、といううめきをもらしてしもた。

コメントはすべて漫画、アニメの気にいったセリフから
つまんだもの。競技中のヘッドホーンも漫画キャラクターの
スタイル、とあかしている。

アニメキャラに自分を同化して五輪のステージにたつ
生き方をしてきた。
これは特異にみえて、実は日本社会がもうすでに公認、どころか
文化戦略の一番に据えているところです。
<クールジャパン>という官僚が日本国としてすすめている
事業の内容はアニメ。
次に、べつの視点でみたら、これは表にしかみえてこない
世代論やのおて、人類の認識論やないかと。

童夢くんにとっては、それが『ONE PIECE』であっただけで
それが『資本論』か『源氏物語』か『モナリザ』か。
出会った人物が、ニーチェかピカソか空海か。
どの時代、どの環境でも、一つの強烈な出会いから
教養をつんでいくものですね。
ましてや、自己のスタイルそのものをその方向で演出する
ことの充足たるや。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【タイム食句】
鶯や製茶會社のホッチキス : 渡辺白泉