レズで奮闘、ジュリアン・ムーア

たてつづけに、ジュリアン・ムーア。
『キッズ・オールライト』 と『クロエ』。
キッズでは、レズビアン夫婦。しかもコメディタッチ。
クロエでは旦那への不信から娼婦とはからずも
レズ関係をもってしまう。

夫婦を演じた相方、アネット・ベニングは
実生活で娘のキャスリンが性転換をしている。

セックスは食事、睡眠と同じレベルで
毎日の人間のいきているスタイルのバリエーション。
いかにも、いかにもで、
自由と解放、堕落、運命、バイオレンスといった
過剰なキーワードはもう必要はない。
異常も正常もなく、ランチを食べ、卵かけごはんをかっこみ、
とれとれの魚や肉でバーベキューをして、シャンパンも飲む。
その感触で、多様なセックスがあらわれて現代人の呼吸が
伝わってくるんやけど、日本の映像はグラデーションの襞が少ない。