淡路の玉葱ではもちり

・白菜のいちばん外のやうな人 : 小池康生

淡路島のたまねぎ、もらいました。
北海道とくらべて、断然やらこい。
たまねぎにも、おもしろい俳句はないか。

・玉葱の皮むき女ざかりかな : 清水基吉
・吊るされて玉葱芽ぐむ納屋ふかく
ツルゲエネフをはじめて読みき : 寺山修司

なんちゅうても、夏は<はもちり>。
鱧と玉葱だけ。
夏の名物。旬の組合せ。これにつきます。
てっちりは河豚。
てっさ、白子、ひれざけ。
ふぐはふぐ。メインのふぐがすべてです。
それにくらべて、はもちりは鱧と玉葱。
わかりますか?サブのキャラもたってます。
奥ゆかしい、上方の美学。

鱧は淡路が一級品。やったのに最近は、
韓国ものが淡路より上ものと
高級割烹でも評価されています。
ある板前さんに本当か?とききました。

早い7月8月は韓国でとれたものが、
骨もやらこおて油ものってる。
淡路は9月にはいったらおいしなるんで、
時期も考えてのことですなぁ。
松茸の土瓶蒸し。これが京割烹で喜ばれるのは、
夏の鱧の名残りと秋の松茸の走り。
名残りと走りの出会いもんが粋の真髄。