ベーコンの三連祭壇画

フランシス・ベーコン。
このかがやける醜悪の画家に
トリップティックが多い。
横並び三連作のことです。
祭壇画で正面と左右、蝶番で
パタンパタンと折りたたむシステム。

六曲三双の屏風みたいなものですね。
四季の変奏、風神雷神、仏教説話の絵語り。

ベーコンは1927年、18歳のときに
アベル・ガンスの映画『ナポレオン』を観て、
その3分割画面に影響を受けています。
3つのスクリーンで同時に
クローズアップ、ロングショット、そして
動く人物。
この相互作用がトリップティックの形式を
好んで制作するようになっていきます。

どれも、どれも、つきあげてきます。