目医者さんへ。
ちょっと大きい病院なので、
目ン玉の検査だけで10個ほど。
町医者の検査でも
眼圧などはアートパフォーマンス的。
プシュ、プシュ。
眼球めがけてスナイパーのごとく狙い撃ちしてくる。
拷問でもあり、SM。
自分の眼球そのもの映像も刺激的。
リアルな球体に細かい血管が走っているのは、
ポロックや田中敦子の系譜。
さて、今回の検査はさらに現代アートで衝撃的。
のぞきこむと、
真四角の真っ赤なキャンパス。
中心にブルーの小さな円。
コンパス円ではなく、手描きでふにゅふにゅゆらぎ
色もやや淡く紫がかって瑠璃に縹にゆれる。
そこに1本の金色をまとった赤い縦線が現れる。
これもまた手描きで、ふにゅふにゅゆれる。
しばらくすると、縦横4本づつ交差した線。
線がおどりはじめる。
山口長男かフォンタナか。
こういう医療機器の開発にも
美術家は深くかかわっているんでしょうね。