『俳句という愉しみ』、20年ぶりに

『俳句という愉しみ』、20年ぶりに開いてみる。
句会の会場は奥多摩の旅館で二日にわたり。
峡深い対岸には<玉堂美術館>とある。

偶々昨日夜、日曜美術館再放送が<川合玉堂>。
ミス マッチ感の松井冬子が白い着物で絵の風景を案内。
がけっぷちのトンネル、橋からみおろす峡谷の河原などの
実景をカメラが追っているので、あとで句会メンバーが
苦吟難吟した風景がうかんできました。

・玉堂の山雨至れり冬の雨 : 藤田湘子
・絵の家に寒燈二ついや三つ : 岡井隆
雪女郎の句もぞろぞろできてきます。
まるでさっきテレビでみた松井冬子が
雪女となって句会に紛れこんだよう。
キモ贅沢な句会に。

・雪女郎買ひし昔よ峡の宿 : 大木あまり
・よく笑ふ寒の女郎でありしとや : 岸本尚毅