【たいちゃんめし=その15】
◆ピーマンの汐吹昆布和え
十三。
商店街の最い果てに、水キムチを手づくりしてるお店がある。
商店街なかほどには、韓国産の猛烈に辛い青とうがらしがワゴンに
ぶっきらぼうにさらされている。
それを買ってきて塩麹に漬ける。
商店街のちゃんとしたある魚屋さんと肉屋さんにいくまでに
木綿豆腐のお店がある。お豆さんの味がします。あたりまえ。
冷奴に麹漬け青唐辛子を細かくきざんでかける。
熱中症に効果あり。
さて、ピーマン。
西瓜もピーマンも秋の季語。
立秋すぎたら、蝉も気い弱なってるし、
すいかもぴいまんもまあ秋でもええか。
さて、青青、いや緑緑した大きなぴいまん。
これを生のまま、細おい輪切りにします。
汐吹昆布、もちろんここは細切りです。
これを混ぜるだけ。
痴呆症に効果あり。
・ ピーマン切って中を明るくしてあげた : 池田澄子
・ピーマンの青い空洞には夭折の詩人の住んだ痕跡がある : 杉崎恒夫