俳諧とスリは江戸の技芸

俳諧が江戸の街に浸透していったのは・・・。

犯罪であれ、風俗であれ、都市空間のなかで、
すべての関係が瞬間化し、臨時化する。
これを瞬時に表現する文化形式が<俳諧>。
同様な瞬間の技芸として<スリ>があり、この時代に
はやる。

芭蕉が乞食者として、自覚的に落伍し、根無し草精神で
生きたのは自己完結や自閉凝固を拒み、
コスモポリタンとしての自由であろうとしたからだった。

写真評論・西井一夫さん、
カメラ論から、おもろい俳諧論を展開。