角座が道頓堀に復活。
『DAIHATSU MOVE 道頓堀角座』が
正式な名前。
そうか、ミゼットのダイハツは大阪の企業やもんなぁ。
内海英華さんの女道楽。
油がのってきて、ここ2年ぐらいで急に
色香もまして、三味線も艶っぽい。
同じ都々逸でも意味深にきこえてくるから
不思議なもんですね。
おもいだすのは、吾妻ひな子。
間。はなしの間がうまかった。すかしというか。
そして、ひな子をだせば、
どうしても枝雀をおもいだしてしまう。
先日もまた、<枝雀カンバック>という企画で大画面で
むかしの高座を聴いた。
53歳の<植木屋娘>。
50歳すぎての枝雀は魔王に取り憑かれた。
いや、枝雀が落語の神に取り憑いて、魔王そのものに
変身してしまった。
もう、はなしのストーリーはどうでもよくなった。
なにを言ってるか判読不能になっている。
低くうなるように、かんだかく叫ぶように、
わあわあ。登場人物の役割よりも、ただそこに
人間の業がとけだしてグロテスクにひくひくと
肉塊として存在する。
わけがわからない。
枝雀は、
なにも語らず、すわってるだけで
笑いがおこる落語をでけるようになりたい。
舞台の上で、人間の皮を反転させて、
こころのあわれ、人間のかわいいアホだけを
むきだしにして、
さぁ、わろてもらえますか。
死ぬしかない。