『卒塔婆小町』を大槻能楽堂で。
シテは梅若玄祥。
玄祥さんの追っかけをしているわけではないが、
たまに見る能舞台はなぜか梅若六郎時代から多い。
今回もTTR能プロジェクトの公演で、
山本哲也と成田達志の大鼓小鼓を
ききたくなったから。
結果として、玄祥。
ううぅ~~~
ぽぉ~~~ん
かぁ~~~ん
この日は<一度之次第>の演出。
簡単にいうと、ワキは省略、シテに焦点をあてての進行。
・身は浮草の誘う水
・心の花のまだあれば
・一夜二夜三夜四夜。七夜八夜九夜。
・砂を塔と重ねて黄金の膚こまやかに。
地謡はさながら八人の男巫女のコロス。
老いさらばえた小町と若さ匂うがごとき小町と
それにとり憑く深草の少将と3つの魂が融解する。
シテはうごかない。
うごかないからこそ呪われた霊が
縦横無尽に舞いはじめる。