川瀬忍<翠瓷茶碗>2013年制作

<現代の名碗>
このつまらない展覧会タイトルに絶望して
踵を返してはいけません。
製作年2013年、
きのうではない、まさにきょうの時代の切っ尖で
ヒリヒリと息づいている美の正体とむきあえることができます。

隠崎隆一の雄渾。
中村康平の憤怒。
川瀬忍の玲瓏。

ことに川瀬忍の見込み、
緑釉の滴りと溜まりに立ち顕れる風景は、
海王星のまだ見ぬ湖をのぞきこむよう。
ここなら、飛び込んでみたい!!