4・10
この鯛は無病息災に生きこしにこうしてわれの口に入りたる : 沖ななも
〜〜鯨食う食物連鎖南極へ
4・9
春宵や食事のあとの消化剤 : 波多野爽波
〜〜体重グラフ三日でとぎれ
4・8
妻とわれの農場いちめん萌えたれば蝶は空よりあふれてきたり : 時田則雄
〜〜カラフルに乱反射して地球飛ぶ
4・7
喉すべる飴玉を花冷えという : 塩野谷仁
〜〜誤嚥迷路を筏でくだる
4・6
茶の湯など性に合わぬを始めたる悔洩らしつつ妻の出でゆく : 田谷鋭
〜〜カルチャーにつどう妻たち元ヤン風