5・20
ゆつくりと時間をかける破壊へと、たとえばジャンクフードの匂ひ : 尾崎まゆみ
〜〜青樫のチップで燻製少年を
5・19
二人してしづかに泉にごしけり : 川崎展宏
〜〜あわせ鏡をみつめくちづけ
5・18
さびしさは腸を喰う腹の虫 命吸ひとり絶やさんとする : 田辺元
〜〜暴食は色慾よりも大罪か
5・17
午後からは頭が悪く芥子の花 : 星野立子
〜〜早寝早起きした天罰に
5・16
歩行不能の刑に伏ししが届きたる「百年の孤独」の味にも伏しぬ : 晋樹隆彦
〜〜マルケスの訃報ことさらに孤独沁みる