荘子のなかの一節
ある時、荘子(紀元前四世紀頃)と恵子が
川のほとりを散歩していました。
恵子(けいし)は博学で議論好き。
莊子:魚が水面に出てゆうゆうと泳いでいる。
あれが魚の楽しみだ。
恵子:君は魚じゃない。魚の楽しみがわかるはずがない。
莊子:君は僕じゃない。僕に魚の楽しみがわからない
ということがどうしてわかるのか。
湯川秀樹が<知魚楽>というタイトルをつけて、
よく口にしたといわれています。
この論法は、ジェンダー論でもたびたび使われています。
男と女、GLBT 。
わかるはずがない。
わからないとどうして決めつけるのだ。