8・15
墓石に映つてゐるのは夏蜜柑 : 岸本尚毅
〜〜父のその父さわってやろう
8・14
冷奴ひとりにひとつわたるころ死者のはなしが生者にうつる : 外塚喬
〜〜亡きひとのホームされどわれにはアウェイ
8・13
麦酒酌む呼べばかならず来る友と : 榮猿丸
〜〜LINEはずして以心伝心
8・12
西瓜ぱくりと割るる爆笑この国の男それぞれの深紅の孤独 : 佐佐木幸綱
〜〜種なしの果実知らぬ間に抹殺
8・11
ストローを愛したように私を愛す : 小野裕三
〜〜ナルシスの歯の形状記憶