【 タイム食句】 11・1〜11・5

11・5
そば屋出て小ぬくもりあり十三夜                : 皆吉爽雨
〜〜171年ぶり後の月
11・4
アルコール、カロリー、糖質無しというビールの幽霊飲んでしまった : 穂村弘
〜〜足長の冬のお化けが慈悲深く
11・3
南瓜煮てやろ泣く子へ父の拳やろ                : 磯貝碧蹄館
〜〜ハロウィン果ててひょっとこなんきん
11・2
驟雨避けとびこむ屋敷の奥処より生醤油の香つんと洩れくる    : 小黒世茂
〜〜天井に棲みつく麹百変化
11・1
熟柿いまみつともなさの域に入る                : 渡辺松男
〜〜美は錯乱か腐乱に満てり