7・20
雨ごもる一日のひぐれ隣家にかすかに皿の割るるひびきす : 高野公彦
〜〜ハレとケとどちらにもあり惨劇は
7・19
かきごおりあたまのてっぺんかねがなる : おがわみな
〜〜あたり見回してテロと気づけり
7・18
みづ切りて朝のレタスの葉を外すまぶた一枚ほどの薄さの : 大辻隆弘
〜〜悪さするブニュエルごっこおしまいに
7・17
ホステスの息子はホスト金魚鉢 : 三好磯菜
〜〜血の味のするミキサーの中身
7・16
人息に曇る壺中に働いてコンビニに買ふ〈ピュア酸素缶〉 : 尾崎朗子
〜〜ぽっくり死すら死語の民族